株の基本原理
株式投資の基本原理。それは、「割安の時に買って、値上がりしたら売る」というシンプルなもの。つまり、安くなる時を待って買うのが最も理にかなっている。つまり、普段の買い物と同じでバーゲンセールを見逃してはならないということである。普段、守りの投資戦略ばかりを意識して、長期保有と分散投資ばかりに目がいっていると、確実に儲けることができるタイミングを逃してしまう機会損失を招く。普段は守りの投資メインにしつつ、ここぞというときはしっかりと仕掛けられる体制を構築しておくことこそが安定と利益性を兼ね備えた投資戦略と言える。
周期的に訪れる世界的株価下落
リーマンショック、コロナウイルス問題などのように、だいたい5〜10年に一度くらいのタイミングで世界規模の株価下落が生じる。これは何かの偶然なのかわからないが、世界経済というのは色んな要素が複雑に絡まり合い循環しているものである為生じる現象なのだろう。
世界経済を揺るがすニュースに不安を煽られつつも、投資家目線で言えばバーゲンセールの到来を意味する。そのタイミングを虎視眈々と狙い、普段から仕掛けられるように備えておくこと。そして、そこでしっかりと買うことができればその後、株価下落前の水準まで戻すだけで大きな利鞘で儲けることができる。
株価下落で動揺する人
そもそも株価下落によって今持っている株がバカ下がりしてしまい、それによって右往左往する人、さらなる下落にビビって持ち株を溶かしてしまう人がいる。弱医から言わせれば、そういった輩は株式投資の本質を知らない。そもそもの買い方を改めるべきだ。
株価下落で慌てふためくのは、無駄な株を無駄にホールドしているからに過ぎない。長期保有銘柄はあくまでも配当金を目的として保有すべきであり、なんとなく株価の値上がりだけで長期保有していた人達はまさに地獄絵図と化す。普段から戦略なき長期保有は避けるべきである。

株価下落の本質を見極める
今回のコロナのように未曾有の不可抗力のよる株価下落なのか、それともある特定の分野依存性の問題なのかを見極めて、下落からの流れを想像する。コロナでは、IT業界がグングン伸びた様に、その下落要因に対して対応力がある企業が存在するどうかもポイントだ。問題となっている分野を特定し、その分野の弱点を補える、逆に利点を多く持つ分野を瞬時に見極めよう。そして、長らく続く不況ではなく、一過性の問題による一時的な下落の様相であれば、投資のタイミングとして逃してはいけない。
どんな株を買うか?
全体相場が下落したからと言って、えいやっと闇雲に買ってはいけない。ここで大事なのは、とにかく、安定株に照準を合わせて買うこと。今回で言えば、IT系のアップルやグーグル、日本企業でいえば、任天堂などに目をつけていた人は正解だったと言えるだろう。
企業としての体力が充分にあり、必ずその後盛り返してくると想像できるような一流企業に狙いを定めておくこと、不況によりそのまま潰れてしまう、停滞し続けるような恐れのある株はNGで、特に普段なら割高で手が出せないような安定株をここぞとばかりに爆買いしよう。
不良債権の一括精算のチャンス
もし、伸び悩んでマイナスになっている株を保有してしまっているとしたら、精算のチャンスかもしれない。同時株安によって下がったタイミングで買い足すことで、平均取得単価を下げることができれば、その後の相場の自然回復によって損失分を取り戻し、うまくいけば利益を上げられるかもしれない。この様に、全体相場の下落は、不良債権を精算するチャンスでもあるのだ。しかし、何度も言う様に、そのままさらに低迷してしまう可能性のある株であれば、再投資でさらに損失を招く為、最悪の事態となってしまう。充分に注意が必要だ。
何が一番大事か?
株価下落のボーナスステージの到来に備えて、いつでも突っ込めるようにまとまったキャッシュを蓄えておくこと。投資できる資金がなければ、ボーナスステージをただ指を咥えて見ているしかなくなる。守りの投資にばかりお金を費やしていては攻めの投資のタイミングで勝機を逃してしまう。すぐに自由にできる余剰資金をある程度は保有しておくことこそが最も重要である。
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